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ブラジル民主化の父、死去

 軍事政権下のブラジルで、サンパウロ州生まれで、立憲民主主義を唱えたゴフレッド・ダ・シルバ・テレス氏(サンパウロ総合大学=USP法学部名誉教授)が27日、老衰のため死去されました。94歳でした。
 政治家だった父の影響を受け、1946年に連邦下院議員に初当選、1977年には現代ブラジルの礎となった「立憲民主国家基本文書」を発表し、この文章によってブラジル国民に民主主義や人権についての思想が広まり、1985年の民主化へ導いていくことになりました。
 サンパウロ総合大学法学部で45年間にわたり教鞭を取り、1986年に同大から名誉教授の称号が贈られています。
 ルーラ大統領は同名誉教授の死を悼み、「ブラジルの民主化に大きな貢献をした氏を偲ぶ」という追悼の言葉を発表しました。