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新型インフル感染者増加中

 秋から冬に入りつつあるブラジルでは、新型インフルエンザの感染者が増加しつつあります。厚生省が15日発表したところでは、インフルエンザ感染者がサンパウロ州で4人、連邦直轄地で1人確認され、前日より5人増加、国内の感染者総数はこれで74人になりました。今月に入ってからは20人の新たな感染者が確認されています。
 現在確認されている感染者の居住地は、サンパウロ州が27人で最も多く、サンタカタリーナ州(17人)、リオ州(10人)、ミナスジェライス州(9人)となっています。この他トカンチンス州マットグロッソ州バイーア州リオ・グランデ・ド・スール州でも感染者が確認されており、暖かい北部から寒い南部まで満遍なく広がりを見せています。ブラジル在住者の話では、まだブラジルでの検査態勢が甘く、病院に駆け込む人も少ないだろうし、もっと感染者は多いのではないかと言います。
 最近ブラジルから帰国した人の話では、ほとんどマスクをした人もいないし、新型インフルエンザに対する関心は薄いそうです。航空機の中でもマスクをしている人は2,3人で、ブラジル、アメリカでマスクしている検疫官も見当たらず、成田へ着いて初めてマスク姿を目にしたそうです。
 世界では、新型インフルエンザは過去のものになりつつあるようですが、新型インフルエンザのウイールスは悪性のものに変化しつつあるという情報もあり、まだまだ気を緩めるわけにはいかないようです。