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サンパウロ市に天皇陛下通りが完成

ncb2008-12-26

 サンパウロ市の東洋街を17世紀風の日本街に作り直すプロジェクト、「カミーニョ・ド・インペラドール(天皇陛下通り)」の第1期工事がこのほど終了。さきごろ装いを新たにしたリベルダーデ広場でジルベルト・カサビ市長らを迎えて完工式が行なわれました。第1期工事で東洋街中心地のリベルダーデ広場は、路面にタイルで紅白の同心円を描き、同広場のブラデスコ銀行支店の外装が大阪城風に生まれ変わりました。
 この工事は、サンパウロ市の『シダーデ・リンパ』(都市景観整備計画)の一環で行われたもので、第2期工事では、東洋風の旗や堤燈、竹細工や飾りで町を装飾し、日本庭園や巨大大仏などを整備し、日本建築風の交番も建てられる予定です。今後工事は3年間10期まで続き、総工費は4500万レアルで、ブラデスコ銀行など、民間企業からの資金援助も行われます。
 完工式で挨拶に立ったカサビ市長は「サンパウロ市を特徴付けるもの。来年はもっと工事が進む」とこの工事の意義を語り、立案者で建築家のマルシオ・ルピオン氏は、「リベルダーデはサンパウロにおける日本文化の中心地」と、これからの工事に意欲を燃やしていました。