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消費者の67%が買い物控えると回答

 ブラジル人はいつの時代でも楽観的といわれますが、今回の金融危機に対しても楽観的のことに変わりはないようです。ノーヴァ・SB社がブラジル世論調査統計機関と共同で全国の16歳以上の消費者を対象に調査したところ、金融危機は知っており買い物の際には注意深くなっているものの、半年後にはブラジルの金融事情は改善している、という考えをしていることが分かりました。
 調査回答者の67%が、今後6カ月間は買い物を減らし借金を避け貯蓄を増やしたいと答え、買い控えると答えた人の55%が、この節約で自分たちの財政状態は好転すると回答しています。ブラジル人の3分の1は、半年以内に経済は好転すると見ているようで、同調査機関は、国民の大半は心配はしているが失望はしていないと結論づけています。
 ブラジル人の多くは、この金融危機が暮らしに与える影響は大きなものとは受け取っていなく、経済の減速は認めつつも、今までと大した違いはないということのようです。「贅沢品は当面購入しないが、毎日の生活への影響は感じていない。借金は嫌いだし、毎日報道を見ているので、埃が収まった後で大きな買い物をしたい」というのが、庶民の声考えといえそうです。