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ペルー、ブラジルが太平洋へ横断道路建設

 ブラジルのアクレ州ボリビア・ペルーの国境にあるアシスブラジルからペルー領へ約300キロ入った地点のアマゾン河流域に、マルドナド港という町があります。先ごろここで、ペルーのトレド大統領、ブラジルのルーラ大統領、ボリビアのロドリゲス大統領が一堂に会し、南米大陸横断道路の定礎式を行いました。
 横断道路の全長はサントスからクヤバ、ポルトベーリョを経て、アシスブラジルでペルー領に入り、マルドナドからクスコ、ナスカを通り、太平洋岸のサンホアン港まで3800キロにおよびます。舗装を要するのは5カ所2600キロで、総工費8.9億ドルにもなるそうです。この費用のうち、7億ドルをブラジルが負担します。
 第1次工事は国境のイナパリからマルドナドまで、第2期はこれをクスコまで延長します。トレド大統領はルーラ大統領に「ドンキホーテのように勇気を出して頑張ろう」と語ったといいます。壮大なプロジェクトの完成が楽しみです。