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増加する最低給与以下の階層

 ルーラ大統領になってからは最低給料の引き上げ率が下がったといわれますが、地理統計院IBGEの調べによれば、国内6大都市での3月時点での最低給料260レアル未満の受領者が02年の全労働者の11・1%から今年は16・7%に増えました。
 工業化が進んだ地域ほど所得は上で、サンパウロ市では11・5%が最低給以下、レシフェでは35・1%、サルバドールでは35・4%が最低給以下になっています。これを男女別でみると、男性の11・7%が最低給以下で、女性は23・3%になっています。原因として、為替危機と高金利などが指摘されています。
 就業期間でも収入格差は大きく、1年未満は所得が昨年比で1・8%減少して、平均で361・90レアル。11年以上だと1・5%の減で1382レアル。8〜10年になると逆には1・2%の増収になっています。