中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

フィアット・クライスラーが4800億円投資

 ジャイル・ボルソナロ大統領は23日、フィアット・クライスラー・オートモービルズFCA)が2024年までに、ブラジル国内で160億レアル(約4800億円)の投資を行うとツイッターに投稿しました。23日付伯字紙が報道しています。同社のジョン・エルカーン会長、幹部との会合で明らかにされたボルソナロ大統領は、「同社の歴史の中で最も大きな投資額であり、新たに1万6000人の雇用が創出される」としています。

 大統領の発表を前に同社は22日、ブラジル南東部のエンジン製造工場で3気筒と4気筒のフレックス燃料ターボエンジンの製造を20年末に開始するため、製造ライン設置に5億レアル(約150億円)を投じると発表しています。この投資は同社が同工場に投じる予定の85億レアル(約2550億円)の一部に当たります。

 フィアットが投資で新たに製造するエンジンは、同社が16年中頃から製造している1.0リッター3気筒エンジンと1.3リッター4気筒エンジン(いずれも自然吸気)の新バージョンで、すでに中国で製造されて欧州へ輸出されています。同エンジンはブラジル国内と欧州市場向けに出荷され、欧州へは40万基を輸出するとしています。