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批判されるブラジルのアマゾ保護策

 ブラジルメディアによると、ボルソナロ大統領は2日、ブラジル、アルゼンチン、パラグアイウルグアイで構成するメルコスール首脳会議で、「アマゾンの熱帯雨林と先住民を保護するために努めている」と語り、政府のアマゾン保護策にたいする批判は間違っていると述べました。

 この発言は、メルコスールと欧州連合の貿易協定促進に向けたものと見られています。欧州ではブラジルのアマゾン森林火災への対応や先住民保護に批判が起きており、「批判は間違った情報に基づいており、事実と異なる」と説明、批判を和らげようとしたと見られています。

 ブラジルのアマゾン政策は、環境政策を進める政治家、活動家、非政府組織から批判されており、批判は自由貿易協定の障害になっています。そこでボルソナロ大統領は、アマゾンを保護するために政府が取り組んでいる様々な活動を説明、批判の矛先を変えようとしたものです。

 メルコスールと欧州連合間の自由貿易協定は、20年にわたる交渉の末、2019年に締結されました。発効には協定関係国議会の承認が必要ですが、欧州連合加盟国の中には、ボルソナロ政権の環境保護策を不満として同協定批准を留保する国もあります。オランダの国会は批准に反対する動議まで可決しています。