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夢と消えブラジルとの一戦=サッカーW杯ロシア=

 サッカー王国の日系社会はサッカーW杯で決勝進出した日本の活躍に盛り上がりました。30日の日本ーベルギー戦もサンパウロ市東洋街の岩手県人会館でパブリック・ビューイング(PV)が行われ、60人の日系人が勝利を信じて声援を送りました。

 露国ロストフ州ロストフ・ナ・ドヌの会場で行われた決勝T1回戦ベルギー戦は、前半はベルギーの猛攻に遭い、耐え凌ぐ時間が続きました。しかし、日本も細かいパスから大きく展開するなど攻撃の形は出来ていました。後半3分、カウンターから原口元気が先制点を決め、同7分には相手のプレッシャーが遅れたのを乾貴士が見逃さずに右足で蹴り込みました。

 2点のリードに同会館会場では「勝てる。上に行ける」という雰囲気に包まれました。ところが、同24、28分と立て続けに失点、試合は振り出しに。日本が苦手とする空中戦を見据え、ベルギーは高さを重視した選手交代を行い、これが見事に当たってしまいました。後半、日本はアディショナルタイムに失点するという悪夢のような展開で、2―3で惜敗しました。これで日・ブラジル戦は夢と消えました。

 日本代表をPVで応援した和田エリーザさん(55、2世)は「残念でならない。ブラジルと日本の試合が見たかった。(日本代表は)前よりずっと強くなった。一生懸命応援したし、決勝まで行くと信じていた」と無念の想いを滲ませ、鈴木徹さん(55、神奈川)は「めちゃくちゃ残念。(過去の日本代表より)格段に良くなっている」と日本代表を労いました。