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予選リーグでブラジルは「死の組」逃れる

 地元メディアによると、ブラジルで開催される2014年サッカー・ワールドカップ(W杯)1次リーグの組み合わせ抽選会が6日、バイア州のコスタ・ド・サウイペで行われ、開催国のブラジルは1次リーグA組でクロアチア、メキシコ、カメルーンと対戦します。強豪チームがそろう「死の組」に入らなかったことで、ブラジルのサッカー関係者は安堵の表情を浮かべています。
 W杯は、来年6月12日午後5時からサンパウロ市イタケロン競技場で行われるブラジルとクロアチア戦を皮切りに、2カ月に渡る熱戦の火蓋を切ります。ブラジル代表はその後セアラー州フォルタレーザ市のカステロン競技場で同17日午後4時からメキシコと、同23日午後5時からブラジリア国立競技場(マネ・ガリンシャ競技場)でカメルーンと対戦する予定です。
 サンパウロ市で開催される1次リーグの開幕戦以外の試合は、同19日のウルグアイイングランド、同23日のオランダ対チリ、同26日の韓国対ベルギー戦が行われます。

ブラジル対戦相手の力量

 通算6回目のW杯優勝を目指すブラジルはフェリペ・スコラリ監督(通称フェリポン)の指揮の下、今年6月のコンフェデレーションズカップコンフェデ杯)で10年W杯南アフリカ大会王者のスペインに3―0で圧勝し優勝しました。エースのネイマールバルセロナ)を中心としたチームで、W杯での活躍に期待が持てます。
 98年W杯日韓大会で3位だったクロアチアは、主力の高齢化により若返りを図っていますが、欧州予選では苦戦、プレーオフで何とか出場権を獲得しました。中心選手は得点力の高いマンジュキッチバイエルン・ミュンヘン)です。
 メキシコも北中米カリブ海最終予選で苦戦し、数回に及ぶ監督交代を経てプレーオフで大会出場を果たしたチームですが、ブラジルにとっては難敵です。ブラジルはメキシコに12年ロンドン五輪の決勝で敗戦し、A代表は01年以降4勝6敗2分けと負け越しています。
 カメルーンは近年のW杯では好成績を残していませんが、ベテランのエトーが代表復帰し、ベスト8入りを果たした90年W杯イタリア大会の躍進の再現するかどうかが注目されます。

日本の初戦はコートジボワール

 日本は、コートジボワール、コロンビア、ギリシャが相手のC組に入りました。初戦は6月15日レシフェでのコートジボワール戦で、20日ギリシャ戦(ナタール)、25日コロンビア戦(クイアバ)と続きます。予選リーグの難敵はコロンビアで、なんとか2勝すれば予選突破はできます。予選突破の鍵は初戦のコートジボワール戦の勝敗にありそうです。