オリエンタルモーター株式会社（野村重幸取締役執行役員社長、本社／東京都）は４月、ブラジル全土に積極展開していく新拠点をサンパウロ市に開設しました。同社はブラジルではほとんど流通していない小型モーターを主力製品としており、技術セミナーやアフターサービスを無償で行うなどきめ細やかなサポートを行うことで、従来の企業と差別化を図って行く戦略です。
同社は1885年創業で、日本国内では精密小型モーターのトップメーカー。ブラジル・オリエンタルモーター株式会社の末次真樹社長（38、福岡、立命館大学卒）によると、同社は日本からブラジルへ進出している企業から「故障した際、新たなモーターが手に入るまで、約３カ月かかる」「ポルトガル語対応の窓口が欲しい」と言った要望が数多く寄せられ、その要望に応えるべく2012年から調査に乗り出していました。調査によってブラジルには予想以上の需要があることが分かり、日本では市場が飽和状態ということもあって、ブラジルへの進出を決めました。
末次社長は「最初が肝心です。この難しい市場で結果を残すには、全従業員が120％の力を発揮してもらうことが大切。そのために上下関係のない、議論のしやすい社風にしたい」と抱負を語っています。
