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パイロットペンの新工場落成

 株式会社パイロットペン・ド・ブラジル(早乙女辰男社長)は14日、サンパウロ州ジュンジアイ市に建設中だった新工場の落成式を行いました。式典には東京本社から渡辺広基社長、小久保好雄常務、伊藤秀海外営業本部長らも出席しました。新工場は敷地総面積3万5000平方メートルで、約180メートル×200メートルの建物。雨水の一部を再利用し、天井からの自然光採取等を取り入れた省エネタイプになっています。従業員用に食事休憩スペースもあります。従業員は前工場から引き続き勤務する155人。近い将来、従業員を200人以上に増員する予定です。
 主な生産品目は普及タイプのボールペン、油性・水性マーカー、シャープペンシル、オフィスペン(極細サインペン)、ルミカラー(ライン引き)、インキ、ピンセル・アトミコ(ボードペン)で90%以上がブラジル国内での販売です。
 同社のブラジル進出は1954年。日本人戦後ブラジル移住開始の1年後で進出企業の草分的存在。歴代社長は約20人。70年代の第1次ブラジルブーム、80年代のハイパーインフレ時代、そして現在の第2次ブラジルブームを経験して、今なお勢いの衰えない数少ない日系企業の一つです。