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組閣で頭を痛めるブラジルの新大統領

 ブラジルのメディアによると、サンパウロでクリスマスを過ごしたルーラ次期大統領は25日、ブラジリアに戻り最終的な組閣を行います。これまでに21人の閣僚を発表していますが、まだ16閣僚が発表されていません。ルーラ氏には、就任式、そして政府の始動、組閣と、6日間のハードワークが待っています。メディアは「ルーラ氏はブラジルの民主化と国民の権利の向上を図り、ブラジルの新しいページを開くだろう」と報じています。

 閣僚人事で注目されているのはシモーヌ・テベト上院議員の処遇です。テベト氏は大統領選の1回目投票で3位になり、決選投票では、これまでルーラ氏を支持していたわけでもないのに支持に回りました。この支持で同議員は新政府の閣僚のポストが約束されました。同氏はボルサファミリアなどを担当する社会福祉分野の担当を望んでいると言われています。ところが、その部署はウェリントン・ディアス次期上院議員が手にしました。ルーラ氏はテベト処遇という難題を抱えたことになります。

 ルーラ氏はTwitterに「皆様、良い1週間をお過ごしください」と書きましたが、ルーラ氏自身はブラジリアのホテルで会議に明け暮れることになります。消息筋は、「テベト氏は、都市計画などの担当になるのでは」といった予測をしています。マリナ・シルバ元環境大臣は再び環境大臣に就任予定です。未定なのは先住民族省、社会保障省、スポーツ省、都市省、統合と地域開発省、環境省運輸省など16省です。