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ブラジル大統領が雇用契約の一時停止に署名

 ブラジルメディアによると、ボルソナロ大統領は27日、新型コロナの流行で雇用と所得の維持のための緊急政策を再開し、雇用主が労働者の賃金の削減、労働時間短縮、雇用契約の一時停止どを許可する暫定措置に署名しました。

 署名については大統領府が発表しました。政府によると、同政策に必要な費用として100億レアルの特別融資を準備しています。公開資料によると、賃金の削減、雇用の一時停止は最大120日間延長される場合があります。期間中、雇用主は従業員に労働時間と賃金の削減を行え、賃金が下がった労働者は減額分の一部を政府に要求できます。

 緊急政策の再開はパウロ・ゲデス経済大臣がことあるごとに触れていましたが、必要な資金100億レアルの支出には国会の承認が必要でした。同政策は28日から実施になります。

 昨年の同政策は2回延長され、9カ月間(12月31日まで)続きました。今回は28日から開始され、最大120日間の延長が可能です。経済省はこの政策で、400万人の労働者が恩恵を受けると見込んでいます。