中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

サンパウロ市長選、コバスとルソマノ拮抗

 「オ・エスタード・デ・サンパウロ」紙とTVグローボが15日、イボペ調査のサンパウロ市長選投票動向を発表しました。市長選には14人が立候補しています。報道によると、セルソ・ルソマノ氏が25%の支持を得てトップ、ブルーノ・コバス氏が22%で2番手、後は10%以上離され勝負になっていません。調査はサンパウロ市の有権者1001人を対象に、10月13〜15日間に行われました。

 10月2日の前回調査と比べてみると、ルソマノ氏は26%から25%に1%減、逆にコバス氏は21%から22%に上昇しました。ルソマノ氏はボルソナロ大統領の支持を得ており、福音派などの保守層の支持を得ています。ただ支持者は大きく動いており、低所得層やカトリック教徒からの支持が減少しています。コバス氏は、主に16〜24歳の若者の間で支持が増加し、前回調査の12%から21%に急伸しています。

 面白いのは「誰に投票しないか」という設問で、ルソマノ氏に投票しないと答えた人が30%でトップ、コバス氏は23%で3位です。もう一つ、「候補者の名前を提示せずに誰に投票するか」を聞いた設問では、コバス氏が13%でトップ、ルソマノ氏は10%で2位に甘んじています。この2つの設問から、コバス氏の逆転当選の可能性は低くないようです。