中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

サントス海岸がマスク無しのレジャー客で溢れる

 ブラジルメディアの報道によると、メディアコンソーシアム12日の調べで、ブラジルの新型コロナウイルスによる死者が72,151人(一日に659人増加)、感染者総数が1,866,176人(一日に25,364人増加)と判りました。

 11,12両日にはサンパウロ近郊のサントス海岸に何千人もの海水浴客が押しかけ、防護マスクもせず遊びに興じていました。12日のサントス海岸は、冬の季節にも関わらず気温が31度に達し、海岸でのレジャー日和になりました。このため海水浴客がサントス海岸、隣のサンビセンテ海岸に押しかけ、ランニングやサイクリング、日光浴、泳ぎを楽しみました。サントスには11日現在、新型コロナ感染者が11,519人、死者が396人出ています。サンビセンテでも、3,683人の感染者と188人の死者が記録されています。

 サンパウロ州政府が自粛の緩和を宣言し、商業の再開を行ったこともあり、ビーチはレジャー客で満杯になったものです。 サントスでは、海水浴や海岸での時間制限はしていませんが、サントス市は保護マスクの使用を義務付けています。違反者には、罰金が科せられます。サンビセンテ市も、警備員が常時見回り、防護マスクをつけるよう呼びかけ、屋台の営業は制限付きで認めています。

 一方、世界保健機関は12日、世界で一日の感染者が230,370人を記録したと発表しました。まだ終息の気配は見えないとしています。同機関によると、最大の増加国は米国、ブラジル、インド、南アフリカと指摘し、今後12カ月でアフリカでは約19万人が死亡する可能性があると指摘しています。