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ルーラ氏は収監解除の途を探る

 収賄資金洗浄で有罪判決を受け、7日、連邦警察に収監されたルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ元大統領弁護側は、同氏の上級裁判所への上訴など収監解除に向けた法的措置を検討中です。国内メディアが報じています。

 ルーラ氏は収監前、金属労組建物前で1時間に及ぶ演説を行い、自身の潔白を訴えると同時に、「無実であることを証明するために出頭する」と述べました。金属労組の周辺は5日夜から多数の支持者が集まり、建物の周囲を埋めていました。ルーラ氏がクリチバの連邦警察施設に到着した際も、集まったルーラ支持者と警察の間で小競り合いが起き、支持者の中には負傷した人もいました。

 ルーラ氏は、クリチバの連邦警察施設内に用意された1室に収容されています。施設を弁護士が訪問しており、収監解除に向けた法的措置について相談していると見られています。最高裁には現在、2審有罪判決後の暫定的な刑期開始について合憲かどうかの確認を求める訴えが起こされていますが、それらの訴えが最高裁で取り上げられるかどうか、現時点でははっきりとしていません。