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退職金の前受け取り可能に

 地元メディアによると、連邦政府は24日、勤続期間保障基金(FGTS)を2019年9月から2020年3月までの間に、最大500ドルの引き出しを認めると発表しました。この措置で、国内総生産GDP)は今年、0.81%の成長が見込めるとしています。

 勤続期間保障基金は企業側が労働者の給与に応じて積み立てる基金で、本来なら退職後に引き出しが認められるものですが、退職前の引き出しを可能にすることで、国民の消費を活性化させ、国内総生産(GDP)成長率を上げることが狙いです。

 ボルソナロ大統領は措置の有効性について質問され、「積立金の開放は労働者には借金に代わるものになる。これは例外の処置で、別の方法も模索中だ」と答え、さらに労働者の80%が基金に持っているのは500ドル以下とし、引き出しが500ドルを超えると経済に影響が出てくる、としています。