中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

ハイネケンが5.5億レアル投資

 オランダに本拠を置く世界的ビールメーカー、ハイネケンのブラジル法人が30日、サンパウロ州パウリスタ投資公社(Investe SP)との会合の席で、同州で5億5000万レアル(約165億円)の投資を行うと発表しました。

 伯字紙によると、この投資は同社がサンパウロ州アララクアラ市、イトゥー市、ジャカレイー市に持つビール工場と、「ブラジルのスイス」などとも呼ばれる同州カンポス・ド・ジョルダン市に持つマイクロブルワリー(小規模醸造所)「バーデン・バーデン(Baden Baden)」の近代化を図るのが目的です。ハイネケンは、2019年中にサンパウロ州内陸部に新しい流通センターを開設するとも発表しました。

 ハイネケンは17年、キリンホールディングスの100%子会社としてブラジルでビールや炭酸飲料などの製造・販売を行っており、業績不振のブラジル・キリン社を買収するなど国内における事業を拡大してきました。18年には、同社はブラジル市場での成長が予想を上回り、現在の工場では生産が追いつかなくなり新たな投資に踏み切ったものです。

 ハイネケンはブラジルで、「Heineken」「Sol」「Kaiser」「Bavaria」「Amstel」「Kirin Ichiban(キリン一番搾り)」など12ブランドを製造・販売しています。