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夏時間、省エネ効果なしで実施再検討

 ブラジルでは南部、南東部、中西部で毎年10月から翌年2月まで「夏時間」が実施されますが、これまでの研究で省エネ効果はないという研究結果が示され、鉱山エネルギー省は夏時間の実施について問題提起をしています。連邦政府はこれを受け、夏時間の実施を継続するかどうかを判断するため、SNSでの投票実施を計画しています。国内メディアが報道しています。

 夏時間再検討の動きにバーやレストランなどは夏時間の継続を訴えるキャンペーンを始める予定です。ブラジル・バー・レストラン協会サンパウロ州支部マリカト代表は、「夏時間は営業のプラスになっている。バーの客足は夏に20%増加し、レストランも10%増える。今は、市民の大多数が夜間外出を避ける傾向にあり、時間を早めることで安心感を持つ人が増え、利用者が増加する」と語っています。

 夏時間を実施するかどうかは大統領が決定します。賛成派と反対派との間で論争が起きると予想する連邦政府は、このテーマについてソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で投票することを検討しています。仮に今年も例年通り実施されれば、夏時間は10月15日から来年2月17日まで適用されます。