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時計が一時間進み大混乱

 アジェンシア・ブラジルによると、21日深夜0時に携帯電話やコンピューターの時間が急に、一時間進む夏時間に変更され、予期しない事態に大混乱が起きました。夏時間の実施は11月4日からです。寝ぼけ眼で携帯電話に表示されている時間を見て、「ええ、もうこんな時間」と飛び起きた人も少なくありませんでした。

 これは夏時間の導入日が何度も変更されたことと、ソーシャルネットワーク・オペレーターのミスが重なり起きたもので、使用者は非難と同時に、「夏時間前倒し」といったジョーク飛ばすなど話題にして盛り上がっています。

 昨年末、夏時間が延期されることが決まりましたが、通信オペレーターが自動プログラム修正をしていなかったことが原因です。夏時間開始の変更は、統一選挙を考慮し選挙最高裁判所がテメル大統領に要請、11月4日からになりました。夏時間が変更されなければ、大統領選挙及び13州と連邦直轄区の知事選の決選投票が実施される28日には、ブラジリアとアクレ市との時差が2時間になるところでした。

通信業者TIMも失態

 先週、通信業者TIMの顧客の端末でも同じ問題が生じました。TIMはシステム上の問題で、スマートフォンの一部のモデルで時間が進んでしまったとしてています。TIMは、不備を認め、顧客に詫びました。

 夏時間開始について大統領官邸は当初、国家高等教育試験と重なるため、11月18日に開始すると発表しましたが、すぐに取り消しました。このように夏時間の導入日がくるくると変わり、混乱を招いたことは否めません。