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海岸観光客から税金を徴収=サンタ・カタリーナ=

 地元メディアによると、サンタ・カタリーナ州ボンビーニャス市では6日以降、州内で初の試みとして観光客から環境保全税を徴収しています。検察は「差別的で通行の自由を妨げる」として措置の撤回を要請しましたが、裁判所はその訴えを却下しました。ボンビーニャス市役所が料金調整を重ね、環境保全税はバイクが2.72レアル(約120円)、普通自動車が21.83レアル(約960円)、ワゴン車が43.67レアル、バスが109.16レアルになっています。
 人口1万4293人のボンビーニャス市はフロリアノーポリス市から68キロ北に位置し、青い海と白い砂浜が特徴的な海岸14カ所を有しています。シーズン中には80万人の観光客が訪れるほか、近年はサッカー選手のネイマールなどセレブの別荘地としても知られるようになりました。
 観光局のルシアーノ・マルコンデス局長は環境保全税について、「観光でボンビーニャス市を訪れる旅行者に対して優れたサービスを提供するために必要だ」としています。同市役所は毎年11月15日〜4月15日の期間に税金を徴収し、徴収された税金はインフラ整備や環境教育、環境保護、公共清掃、下水工事などに充てるとしています。