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任天堂がブラジル撤退を発表

 地元メディアによると、任天堂が9日、ブラジルのゲーム市場から撤退することを発表しました。任天堂はこれまで4年間、フエゴス・デ・ビデオ・ラチーノアメリカーノ社の子会社であるゲーミング・ド・ブラジル社を通してゲーム機「3DS」やゲームソフト「マリオカート8」「ゼルダの伝説 神々のトライフォース2」「ドンキーコング トロピカルフリーズ」などの販売を行ってきました。契約期間の満了に伴い同社は在庫品の販売限りでブラジル国内での営業活動を停止すると発表したものです。これからもフエゴス・デ・ビデオ・ラチーノアメリカーノ社は存続し、オンライン販売業務を続ける見通しです。
 過去にブラジル進出を担当し、今回の撤退も決定することになったニンテンドー・オブ・アメリカ社ラテンアメリカ本部、ビル・ジル本部長は、「ブラジルには任天堂ファンも多く、重要な市場であることに疑いの余地はないが、輸入品に対する高い税率などが原因で販売を続けることが困難になった。ブラジル国内での生産も行わないという選択をしたが、これからもファンの期待に応えられるようチャンスをうかがっていくつもりだ」と語っています。