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ブラジルの自殺者は世界8位

 地元メディアによると、世界保健機関(WHO)が4日、自殺防止に関する報告書を発表、2012年の自殺者数は世界全体で80万4000人に上り、ブラジル人自殺者は1万1821人で世界8位でした。ブラジルの自殺者の内訳は男性が9198人、女性2623人で、2000年から2012年にかけて男性が8.2%、女性が17.8%増加しています。ブラジルの自殺者数は人口10万人当たり平均6.0人でした。
 世界全体での平均自殺者数は人口10万人当たり11.4人で、このうち75%が低・中所得者を多く抱える国です。世界中で40秒につき1人の割合で自殺している計算になります。こうした中で自殺防止プランを実施している国はわずか28カ国しかありません。
 WHOは、世界的に見て男性の自殺が女性より多く、特に先進国での男性の自殺率が女性よりも3倍高くなっていると指摘しています。
 自殺原因は、先進国はアルコール依存やうつ病によって引き起こされる精神障害に関連しているとされ、貧困国は社会問題や経済問題による重圧やストレスと報告されています。
 因みに自殺者数1位はインドで、以下中国、米国となっており、日本は2万9442人で5位でした。