中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

ブラジル人学者が数学界のノーベル賞受賞

 地元メディアによると、韓国ソウル市で13日に開かれた第27回国際数学者会議で数学界のノーベル賞ともいわれる「2014年フィールズ賞」の受賞者4人が発表され、ブラジル人数学者のアルツール・アビラ氏(35)がラテンアメリカ諸国で初めて受賞しました。
 リオ市出身のアビラ氏は、国立純粋・応用数学研究所とフランス国立科学研究センターの研究員を務めています。現代で最も才能の高い数学者の一人と見られており、数年前からフィールズ賞の受賞者候補として名前が挙げられていました。国立純粋・応用数学研究所のセザル・カマショ所長は「これまでブラジル人研究員が受賞してきた数々の賞の中で最高の賞だ」と話しています。
 国際数学連合が授与しているフィールズ賞は1936年に創設され、4年に1度、数学界に多大な貢献を果たした40歳以下の数学者に与えられます。同賞は対象年齢が限られている上に受賞チャンスも4年に1度のため、ノーベル賞よりも受賞が難しいとも言われます。