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W杯マスコットは中国で生産

 地元メディアによると、サッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会の公式マスコット「フレコ(Fuleco)」のぬいぐるみ約1万個が、中国の安徽省天長市にある工場で生産されています。中国で製造されたぬいぐるみが世界で販売されることになります。
 2010年W杯南アフリカ大会の際にも同大会の公式マスコット「ザクミ」の生産は中国でおこなわれ、英国のニュース・オブ・ザ・ワールド紙によると、「ザクミ」の生産を行っていた上海ファッションプラスチックプロダクツ社では10代の労働者を採用して1日当たり3ドル以下の給料で13時間労働を強要するという劣悪な労働条件が指摘され、生産停止を余儀なくされたこともありました。
 南アフリカ国内の労働組合は「どこでどのように製造されたのかも分からない高価なマスコットを購入して愛国心を示している南アフリカ国民の姿はおかしい」と語り、10年W杯の準備を妨害することまで示唆していました。
 14年W杯ブラジル大の公式マスコット「フレコ」は、ブラジルの絶滅危惧種で体をボールのように丸めたミツオビアルマジロをモチーフにしています。愛称は170万人以上の一般投票を経て、サッカー(Futebol)とエコロジー(Ecologia)を組み合わせた造語の「フレコ」になりました。 
 選外の候補名には青(Azul)とエコロジー(Ecologia)を組み合わせた造語「ズゼコ」と、友情(Amizade)と若さ(Jubilo)を組み合わせた「アミジュビ」などがありました。