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ブラジルと中国の共同開発衛星、打ち上げ失敗

 地元メディアによると、ブラジルと中国が共同開発した地球資源衛星「資源1号03星」を搭載したロケット「長征4号B」が中国山西省の太原衛星発射センターから打ち上げられましたが、衛星の軌道から外れて南極に墜落しました。打ち上げられたロケットは順調に進んだとみられていましたが、発射から1時間後に中国側からの連絡で、衛星が軌道から外れたことが分かりました。中国当局の情報によると、ロケットに何らかのトラブルが発生したとみられています。失敗した衛生打ち上げは9日に行われました。
 衛星打ち上げにはパウロ・ベルナルド通信相とマルコ・ラウプ科学技術相が立ち会い、ジルマ大統領による祝辞の表明も予定されていました。ラウプ相は2015年に予定されている「資源1号04星」の打ち上げを来年に繰り上げるつもりだと述べましたが、国立宇宙調査研究院では14カ月以内のブラジルと中国の共同開発によるロケットの打ち上げは不可能であるとの見解です。
 以前打ち上げられた衛生「資源1号02B星」が2010年に故障して以来、森林伐採の監視が自国衛星でできなかったこともあり、ブラジルにとって今回の打ち上げには重要な意味が込められていました。