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廃水路でごみ拾う少年に衝撃走る

 地元メディアによると、ペルナンブコ州レシフェ市でごみで埋め尽くされた水路の中を9歳の少年が泳いでいる写真が地元紙に掲載され、現地の貧困層の実情を知らない人々に衝撃を与えています。泳いでいたのはパウロエンリケ君(9)で、母親が働きに出掛けたすきに従兄弟と共にアルーダ水路でごみをあさリ、空き缶などを拾っていました。水路で拾う空き缶の1日当たりの収入は10レアルにしかなりませんが、それでも母親が清掃業で得る月給200レアルの足しにはなるだろうと空き缶を拾っていたものです。
 アルーダ水路はあらゆる生活ごみのほか汚染された廃水で満たされており、ジェラルド・ジュリオ市長(ブラジル社会党=PSB)は昨年から環境の改善政策を行っていると説明しています。