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魚の消費量が年々増加

 地元メディアによると、2000年以降、ブラジル国内の魚消費量が年々増加傾向にあり、各スーパーマーケットがアラスカ産の魚肉の販売を開始するほどになっています。ブラジル国民1人当たりの年間消費量は牛肉が37キロ、鶏肉が44キロで、魚肉はわずか9キロに過ぎません。ところが2002年から12年にかけて魚肉消費量が196%も上昇し、国民の食生活に変化が起きていることが分かリました。
 魚の需要増でサンパウロ、ブラジリア、ポルト・アレグレ各市のスーパーでは、脂身が多いとされるアラスカ産タラの販売が開始され、アラスカ産サーモンの輸入販売に向けての交渉も始まっています。サンパウロ市内の日本食レストランでも本マグロが食材として使われるようになったり、低価格が売りの手巻き寿司専門チェーン店の店舗が次々とオープンしていることもあり、今後は魚肉の輸入が増えるが予想されます。
 ブラジルは長さ7000キロの海岸線と世界最大の淡水域を持つ国ですが、これまで魚肉はあまり食されていませんでした。これは魚の流通網が未発達により魚の価格が不安定だったため、魚を食べる習慣が根付かなかったと考えられています。