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優勝賞金1000レアルの最も醜い男性コンテスト

 地元メディアによると、ミナス・ジェライス州コンタージェン市で21日、「ブラジルで最も醜い男性コンテスト」が開催され、優勝したバンデルレイ・メンデスさん(38)に賞金1000レアル(4万5千円)が贈られました。メンデスさんは「自分は恐ろしいほど不細工なんだ」と栄冠を誇らしげに語り、自分のあだ名「カベリーニャ(ドクロ)」は顔の特徴をとらえていると醜さを強調していました。このコンテストには軽い気持ちで応募したものの、外見を良くする方法はいつも頭のなかにあり、「歯の治療だけはしているよ」ということです。
 ベロ・オリゾンテ市在住のメンデスさんは無職ですが、以前は清掃員として働いていました。優勝賞金の一部は誕生日を迎えた母親にプレゼントを贈り、残りでカシャッサ(サトウキビ原料の蒸留酒、別名ピンガ)1リットル、鎌、シュラスケイラ(バーベキューセット)、5メートルのリングイッサ(ソーセージ)の購入資金に充てるつもりだそうです。
 主催者のファビオ・メデイロス氏によると、毎年恒例の6月祭(フェスタ・ジュニーナ)の時期に開催する同イベントの今年の応募は100人でしたが、予選を通過したのはなぜかミナス・ジェライス州内の代表者のみでした。メデイロス氏は、来年はリオ、サンパウロクリチバ各市で予選を行いたいそうです。
 このコンテストの目的は、貧困層向けの支援用食糧の確保と祭りの雰囲気を盛り上げることにあり、3日間の期間中に15トン分の保存の効く食品が来場者から寄付されています。これらは麻薬常用者のリハビリ施設や、社会奉仕や幼稚園を運営する教会などに寄付される予定です。
 準優勝者には賞金100レアル(4500円)と薪(まき)1束が、3位入賞者には賞金50レアルと凧がそれぞれ手渡されました。