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演説中のジルマ大統領にブーイング

 地元での報道によると、ジルマ大統領は10日の第16回自治体治安行進会議で、各都市の市長に対する自治体参加基金(FPM)として30億レアルの予算を確保することを発表しました。しかし、市長らが要求していた自治体参加基金の見直しに関しては言及されず、会議場で大きなブーイングが起きました。同イベントを主催した全国市政連盟(CNM)のパウロ・ジウルコスキ会長は、「まるで獣の集まりのようだ。ブーイングによって何を得られるのか」と市長らを非難しました。
 ジルマ大統領は演説で、医療分野と教育分野に30億レアルの予算を確保し、今年8月と来年4月の2回に分けて配分すると発表しました。プライマリ・ケア分野のプログラム資金を年間6億レアルに拡大することも発表しました。
 大統領の演説中に市長らから「自治体参加基金の見直し」の叫び声が上がったため、大統領は演説を中断して「皆さんもご存知のように、公共の行政において奇跡は起こり得ない。我々は緊急事態に対処するために大きな努力を払うことが必要となる」と返答していました。