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在留ブラジル人の生活にも影響=トルコ情勢=

 地元での報道によると、世界中から注目を集めているトルコ各地で続く大規模な反政権デモが、同国に在留しているブラジル人の生活にも大きな影響を与えています。メディアの取材に、「まるで戦場のようだ」「マスメディアが機能停止した」「別の地区でも催涙ガスのにおいがする」などの声がよせられました。
 トルコを旅行中のブラジル人夫婦、ボルフガング・メンケさん(32)とレナタ・バラカラットさん(29)は、タクシム広場付近のホテルに宿泊していてデモ騒動に遭遇、「スキューバダイビング用マスクやゴーグルを着けた人たちを多く見かけた」と語り、隣接する地区では催涙ガスの強いにおいが充満していたと話しています。
 現地で生活しているブラジル人女性は、「トルコのメディアは一時的に機能停止しているようだ」と語り、野党が運営しているホーク局TV以外、デモの報道は少なく、「トルコ版CNNは衝突が激化した際に何も報道せず、ペンギンのドキュメンタリー番組を放送していた」と語りました。
 トルコのアルンチ副首相は4日、「(警察官による)行き過ぎた暴力は不当であり市民に謝罪する」と述べ、事態収拾を図る構えを示していますが、4日現在、反政権デモが終わる気配はありません。