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売春婦のポスターで物議

 地元での報道によると、アレシャンドレ・パディーリャ厚生相が性感染症部門のジルセウ・グレコ部長を更迭しました。厚生省が性病予防キャンペーンの一環として、「売春婦で幸せよ」というキャッチフレーズの横で女性が微笑しているポスターの画像をインターネット上に掲載したことが問題になり、そのために更迭されたものです。フェミニスト団体や医師をはじめ公衆衛生の専門家などからは同キャンペーンは称賛されていましたが、福音派議員からは厳しく批判されていました。
 パディーリャ厚生相は4日、性感染症の予防キャンペーン関連の記載をインターネット上から速やかに削除するよう命じましたが、問題の売春婦に関する画像だけしか消されなかったという不手際もありました。
 厚生省は今年3月にも青少年に対するエイズ予防キャンペーンを中止した経緯があり、その際はパディーリャ厚生相の許可も無いまま小冊子6冊からなる予防キットの配布が開始され、出版委員会の許可すら得ていませんでした。
 今回も厚生省内で事前の検討が十分に行われないままサイトに掲載したものです。冊子などは制作されていず、印刷や配布のコストはかかっていないとしています。