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ミズノの高額シューズが人気爆発

 地元での報道によると、サンパウロ市で日本の総合スポーツ用品メーカー「ミズノ」の高額シューズが低所得者層に流行、話題になっています。ミズノのシューズはサンパウロ市民の最低賃金(最賃)よりも200〜1000レアルも高く、ブラジルでは決して安い商品とはいえません。それがサンパウロ市郊外の低所得層にまで売れ始めているというのです。
 ブラジルで販売されている「ウエーブ・プロフェシー(Wave Prophecy)」というモデルは、「ランニング愛好家に新たな体験を」という謳い文句で999レアル(約4万8000円)で富裕層(A・Bクラス)に販売されています。しかし、このシューズの人気が高まり、低所得層の間にも浸透し始めたというのです。
 同市イタケーラ区に住むウアンデルソン・フェレイラさん(19)は6カ月前に初めてミズノシューズを購入し、「気に入ったし、はやっているから2足目も買おうと思っている」と話しています。サンマテウス区に住むアンデルソン・セレスチーノさん(24)は「友人は7足も持っている」と、ミズノの人気ぶりを話してくれました。
 シューズはランニングや運動用ではなく、ファンク・パーティー用のシューズとして利用されて人気が出たようです。ミズノシューズはファンク音楽のテーマにもなっていて、MCマイケの「コーラ・デ・ミズノ(ミズノシューズで来い)」という曲はユーチューブで60万回以上の再生回数を記録しているそうです。