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外国で出回るブラジル製品の海賊品

 地元メディアによると、ブラジルの企業が自社製品の海賊品が外国で出回り、悩まされています。低価格の商品ですらインド及び中国製の海賊品が出回り、半値に近い価格で売られているのです。各メーカーは売上げ減に悲鳴を上げています。
 シャワー器具製造で有名なローレンゼッチ社は自社製品の海賊品が南米諸国で出回り、外国語学校ウィザードは教材の海賊品が中国で出版されています。ローレンゼッチ社では対策手段として、輸出先各国で商品登録を行っていますが、効果は十分ではないようです。同社のエドアルド・ジョゼ・コリ副社長は「海賊品はサンパウロ本社の住所だけでなく、国立度量衡・工業品質企画院の認証印まで偽造している」と憤慨しています。
 主に南米諸国やアフリカ大陸の新興国へ輸出される29レアルのシャワー器具、16レアルのスリッパ、さらに1レアルのスリッパさえも海賊品が出回っており、早急に対策を講じる必要がありそうです。