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サンパウロ総合大学学生がスカート着用で抗議デモ

 地元紙によると、サンパウロ総合大学の学生が、男子学生がスカート、女子学生はスーツにネクタイを着用して登校し、抗議の意思を表した。同大の学生ビトル・ペレイラさんが、フェイスブック上で「スカートでUSP!」という抗議デモの呼び掛けを行い、自身がスカートとシャツを着て登校した際に、侮辱的なコメントを受けたことに対する抗議活動に呼応したものです。ビトルさんは「大学は表現の自由の場。衣服を差別すべきではない」とソーシャルネットワーク上で訴えていました。「スカートの日」は、シダーデ・ウニベルシターリアキャンパスだけでなく、リベイロン・プレット、サンカルロス、レステ、サンフランシスコの各キャンパスにも広がりを見せています。
 同イベントの運営を担当した工学部のフェルナンド・ペレイラさん自身もスカートで登校し、「地下鉄の乗客は物珍しそうに僕のことを見ていたが、誰からも侮辱的な言葉は受けなかった」と語っています。イベントは「性別に関する先入観について考察する1日」という名目で全学生に呼びかけられました。学生らは終日、異性の衣服を着用し、抗議の意志を表明しました。