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ブラジル日本商工会議所第18代会頭に藤井副会長が就任

 ブラジル日本商工会議所)の「第63回定期総会」と「3月懇親昼食会」が15日、サンパウロ市内のホテルで開催され、今月末で帰国する現会頭の近藤氏(ブラジル三菱商事)と4月1日から第18代会頭を務める藤井晋介氏(ブラジル三井物産、現副会頭)がそれぞれ挨拶しました。近藤氏は「次の会頭はきっと新風を吹き込んでくれる」と藤井氏の活躍に期待を寄せました。
 現会頭の近藤氏は「(会頭職は)やる気のある人にしかできない」と力を込め、後任選びの際には藤井氏が「かなり積極的に」意思を表明、常任理事会でも満場一致で承認されたと説明しました。今後の会議所については「数が無いと迫力が無い。数を増やしていかなければ」と会員増加に向けた取り組みを続ける必要があるとし、「他地域の会議所との連携なども進めていかなければ」との考えを示しました。また「日系団体というものが本当に『日系』を代表しているのか、考える必要がある。華僑や印僑のネットワークは強い。我々もそういう形で活動できないものか」と述べ、日本人と日系人のつながり、それらを取り巻く社会環境などを見つめ直す必要があるとの認識を示しました。
 新会頭の藤井氏は54歳、岡山県出身。11年3月からブラジル三井物産社長。同会議所においては日本ブラジル経済交流促進委員会委員長、日本ブラジル貿易投資促進合同委員会事務局を兼務、12年1月からは副会頭。藤井氏は「(日本から)遠いというハンデはあるが、やはり進出企業の数が少ない。進出しやすい環境作りのために関係当局へ働きかけていきたい」と抱負を語っています。藤井氏の会頭としての任期は、近藤会頭の任期であった14年12月末日まで。