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工事の遅れでW杯開催に暗雲

 地元メディアによると、2014年開催のサッカーW杯と今年のコンフェデレーションズカップコンフェデ杯)開催に向け各競技場の改修工事が行われていますが、昨年12月にセアラー州フォルタレーザ市のカステロン競技場とミナス・ジェライス州ミネイロン競技場が改修工事を終えたのみで、交通インフラ整備を始めとする各種工事の遅れが深刻化しています。
 2010年当初に計画されていた全工事案件82件のうち、工期と予算が順守されているのはわずか3件のみに過ぎません。空港、港、スタジアム周辺の交通アクセスなどに関するインフラ整備プランが作成されたのは10年1月。当時、官房相だったジルマ現大統領は、「期限内に工事を終わらせるための、極めて現実的なプラン」と説明していました。計画されていた工事82件の総工費は178億9000万レアルでしたが、うち21件が中止となり、25件の工事予算が変更されました。新たに28件の工事が追加され、現在は合計89件、総工費160レアル億です。
 計画では、12年までに35件、13年内に25件、14年内に1件に完工を予定していますが、現状では12年までに完工した工事は2件、13年内の完工予定が36件、14年内の完工予定が23件と大幅に遅れています。