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「プレミアムビール」に大きな可能性

 ブラジルのビール市場は今後もさらに伸びるとみられ、それを見越した日本のキリンホールディングスも昨年、ブラジルでの市場占有率第2位のスキンカリオール市場占有率12%、1位は占有率70%のアンベブ社)を約3000億円という巨額の資金を投じて完全子会社化しました。国内メディアによると、ビールの中でも今後大きく市場を拡大させると注目されているのが「プレミアムビール」。各メディアは「プレミアムビール市場がブーム、企業家らを引き付けている」と報じ、プレミアムビールの盛り上がりを伝えています。
 ブラジルのビール市場は世界第3位を誇っていますが、高級とされる「プレミアムビール」部門はいまだ「準備中」の状態にあります。プレミアムビールの消費量は現在、国内のビール消費量全体のわずか7%で、ビール業界では今後10年間で現在の13倍にまで拡大すると見ています。13倍まで拡大すれば、国内ビール市場はほぼプレミアムビールで占められますが、ビールを輸入・製造するオン・トレード社の経営者、マウリシオ・ノゲイラ氏は、「この割合(7%)には本来プレミアムビールの枠に入れることができない銘柄も含まれている。プレミアムビールの実際のシェアは、私は2%程度だとみている」と指摘し、13倍になってもプレミアムビールが溢れるという事にはならないとしています。