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2018年は予想の7.3%を上回る伸び=自動車販売=

 国内メディアによると、全国自動車工業会(自工会)のアントニオ・メガレ会長は先ごろ、ブラジル自動車工業は回復期に入っており、来年は今年より成長ペースが加速するとの見通しを語りました。2018年の業績予想の数字は示しませんでしたが、国内新車市場の拡大速度が今のまま継続するなら自工会予想の前年比7.3%増を上回るとしています。業界誌は、来年は二桁成長に近づくと予測記事を出しています。

 メガレ会長は、金利引き下げや失業率の低下、景気後退の終了といった経済指標を並べ、「これらの指標は、経済が復調課程に入り、不況の終わりが近づいている証だ」と、経済は最悪期は脱したと述べました。この経済の復調が、自動車販売増をもたらす、というのが同会長の見通しです。

 ブラジルの車使用者は、車1台当たり人口5人と伸びる余地があり、車市場は拡大を続け世界の5大市場に返り咲く可能性を秘めています。ただ、販売台数が不況前のレベルにまでを回復するには、かなりの時間がかかるとの見方が一般的です。

 ブラジルの新車市場は年間販売台数が380万台に到達した2012年をピークに販売台数は落ち込み続け、2016年には205万台にまで減少していました。