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社会的隔離政策の緩和で感染拡大?

 ブラジルメディアによると、リオデジャネイロ州隣のエスピリト・サント州政府は8日、ショッピングモールや学校は閉鎖したまま、商店の段階的な営業を認めると発表しました。人体製品の商店は月曜日、水曜日、金曜日に開店し、人体に関連しない商品を扱う店舗は火曜日と木曜日に営業できます。

 具体的な事例では、レストランは、混雑を避けるため土曜と日曜も休業する必要があります。薬局、卸売業者、調理用ガスと水の流通業者、スーパーマーケット、パン屋、食料品店、動物のケアと農業の店、ガソリンスタンド、コンビニエンスストア、タイヤショップ、各種修理の店、それに自動車、自転車、医薬品の販売施設は営業できます。

 同州は国内で感染者数で7位、死者数で9位という高い感染地域です。州都のヴィトリア市では7日に新型コロナ患者によるICUベッド占有率は69%に達し、州の隔離率は47%です。同州で発表されたような営業再開は、サンタカタリーナ州でも行われましたが、 3週間後に州内の新型コロナ感染者が3倍以上に増加しました。

 カサグランデ州知事は「商店の営業開始は、社会的孤立政策の緩和ではない。限定的で、規制された状態での営業再開だ」と説明し、州の行政職員は可能な限り自宅で働くとしています。