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輸入販売からブラジル生産に変更か =マツダ=

 地元メディアが日本からの情報として伝えたところによると、マツダ山内孝社長、本社/広島県)は、現在建設中のメキシコ工場で生産する自動車をブラジル向けに輸出する計画を断念し、2014年までにブラジルでの生産を開始する計画です。
 メキシコからブラジルへの自動車の無関税輸出を12〜14年の3年間制限することで両国が合意したため、メキシコで製造しブラジルへ輸出する計画を見直さざるを得なくなったようです。マツダは既に、サンパウロ州内で小型車など7万台を外部委託生産するためにブラジル企業と交渉を進めているといわれます。
 マツダは当初、日本から完成車を輸出することで12年後半にはブラジル市場で販売を開始する計画でしたが、ブラジル政府が11年12月に輸入車に対する工業製品税の上乗せを開始したことで、計画の実施を同措置終了後の13年に先延ばしました。
 ところが、工業製品税上乗せ措置は17年末まで延長されることになり、マツダは同措置の対象外であるメキシコ工場(13年稼動予定)で生産する自動車(年産14万台)の半数以上をブラジル向けに輸出、販売する計画を見直す必要に迫られたものです。