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日本企業中心の第11回国際二輪車ショー 開催

 第11回国際二輪車ショー「サロン・ドゥアス・ロダス」が9日までサンパウロ市アニェンビー展示場で開かれました。二輪車世界市場の7割を占めているカワサキヤマハ、ホンダ、スズキの日本企業勢中心の展示風景でした。
 ブラジルは125ccの小型車を中心に昨年180万台が売れたバイク大国です。売れ行きから見るとブラジルは、中国、インド、インドネシアに次ぐ世界4位で、そのうち8割弱をホンダ、1割強をヤマハが占めています。
 富裕層を顧客とする450cc以上の大型車市場が、まだ全体の2%の売れ行きにすぎませんが、徐々に成長しています。大型車のマーケットはホンダ26.9%、スズキ18.2%、ヤマハ17.6%、カワサキ14.1%、BMW(ドイツ)10%(2011年現在)でした。最後発のカワサキは、これに250ccを入れた高級車市場のみで商売しています。
 日本勢のライバルは高級車に限られており、ハーレー・ダビッドソン(米国)、BMW(ドイツ)、ドゥカティ(イタリア)、KTM(オーストリア)などです。走行性能や耐久性では日本車に「一日の長」がありますが、重厚性、デザインの斬新性、伝統の重みといったものが欧米車にはあります。ハーレーの展示ブースでは、ショーに花を添える白人モデル嬢と鉄の塊のオートバイが不思議なほど美しく調和していました。