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増加する電撃誘拐、4日に1件の割合で発生

 サンパウロ市西部で誘拐事件が多発し、7月20日〜8月31日間で11人が誘拐されていることが分かりました。同地区の住民は誘拐事件を恐れているため、軍警は同地区への警察官の増員を決定しました。
 地元メディアによると、同地区での誘拐は4日に1回起きた計算になります。被害者の証言では、犯行時間はおよそ1時間、犯人は「銀行のキャッシュカードと暗証番号をすぐに渡さなければ殺す」と脅迫したそうです。
 軍警では、これまで誘拐事件の多かった南部の犯罪対策を強化したため、犯罪者たちが西部地区に移って来たのではないかと見ています。第14地区警察署のリカルド・アランテス署長は、強盗犯は1グループではなく、数グループの可能性が強いと語り、「写真で犯人を特定するため、被害者に写真での犯人割り出しに協力してもらっている」と捜査の状況を説明しました。