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米国の永住権に当選!? 横行する詐欺メールに注意

 「米国の永住権(グリーンカード)に当選! 取得手数料は560ドル(約930レアル、約46000円)」という米国国務省を装った詐欺メールが出回っていることが、サンパウロ市の米国領事館の報告で明らかになりました。
 この詐欺メールは、スパムメールのように受信依頼もしていないのに勝手に不特定多数に送信され、騙されたネットユーザーに560ドルを振り込ませようという悪質なものです。グリーンカードを取得すれば米国で自由に居住でき働くこともできるため、この種の情報を鵜呑みにしてしまうネットユーザーも多いそうです。
 他の多くの国々でも同様の偽装メールの受信が報告されています。ロンドンの米国大使館は、ネットユーザーから「何千もの」問い合わせを受けたため、各方面に注意を促しているそうです。
 すでに米国籍の保有者にもこの偽装メールが届いています。米国とブラジルの二重国籍を持つ世界経済フェルナンブローデル研究所のノーマン・ガル専務取締役もこのメールを受信した一人です。「非常によくできたメールで、正式な情報だと信じ込んでしまう可能性がある」と注意を促しています。
 日本ではこうした被害は出ていないようですが、今後偽装メールが送られてくる可能性があり、十分に警戒する必要があります。