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ジルマ新大統領、就任第一声で貧困撲滅を公約

 ブラジル初の女性元首、ジルマ・ロウセフ新大統領(63)の就任式が1日、首都ブラジリアで行われました。国会議事堂での演説でジルマ大統領は、「貧困撲滅と、すべての人の機会創出のために闘う」と述べ、経済・社会発展や国民の生活向上を政策の目標とする意向を強調しました。国民的人気を誇ったルーラ前大統領を演説の焦点に据え、前政権の政策継承も強調しました。
 第40代大統領の就任式は雨に見舞われ、午後の大聖堂から国会議事堂までのパレードは激しい雨のためオープンカーのロールス・ロイスを急きょ幌つきに変更したり、沿道に詰めかけた人も少なく、やや華々しさを欠くも就任式になりました。
 そうした雨をものともせずジルマ大統領は、国会議事堂で40分近くにわたって演説し、「女性には度胸だけでなく愛情がある。慈しみの心で全国民と世界を包みたい」と女性元首であることを強調、それが国民の意思だったと語り、「弱者のための政治」を重点政策に掲げました。
 大統領の就任式には日本から、麻生太郎元首相が日本国特派大使として出席しました。