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連邦刑務所でバーチャル面会

 全国の連邦刑務所で5月に導入されたバーチャル面会が効果を発揮しています。モニターを通して家族と会話することで収監者の精神状態が落ち着き、素行やうつ改善に効果を発揮しているのです。経済事情などで刑務所まで足を運べない家族らにも重宝されています。
 連邦刑務所で同システムを導入しているのは13か所。これまでに4か所で延べ163回の利用がありました。最も利用が多いのは受刑者の母親。3千キロ離れた刑務所に25歳の息子がいるアメリアさん(55、仮名)は、嫁と4人の孫と最寄の連邦弁護庁へ出向き、モニター越しに面会しました。「また痩せたんじゃない?」。モニター越しの息子は入所以来、体重が25キロ落ちています。「本当は抱きしめてあげたいけど…」。連邦弁護庁も遠く、頻繁には行けません。次回のバーチャル面会は来年だといいます。