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大統領、アサンジ氏を庇護

 ルーラ大統領は9日、内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者ジュリアン・アサンジ氏(39、豪州)が性犯罪容疑で逮捕され、保釈申請が却下されたことについて、「ブラジル政府として抗議する」という内容の発言をしました。
 同大統領は「青年(アサンジ氏)は読んだもの(公電)をネット公開しただけ。表に出たら困るような文書を作成した側に責任がある」と語り、これまでのメディア批判を一転、「表現の自由」が認められるべきだと強調しました。

ブログでアサンジ氏の解放を呼びかけ

 第1期経済成長促進計画の会計報告の演説の中で、ルーラ氏はその場にいた側近に対し、「ブラジル政府からの抗議」として大統領府ブログでアサンジ氏の解放を呼びかけるよう指示しました。さらに、「在外ブラジル大使らが同様の公電を作成しているかは不明だが、このような『爆弾』のもとを作らないよう、(次期大統領の)ジルマには忠告しておかなければならない」とも述べました。 これに対し米国側は強く反発。アサンジ氏の逮捕は性犯罪容疑であり、「ウィキリークスとは無関係」と主張しています。