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俳優サンタギャラはR$560(約28000円)

 今年も残り少なくなってきました。この時期になるとクリスマス(ナタール)の話題が豊富になってきます。北半球の国では、クリスマスは寒い季節、ジングルベルの音とともにそりに乗ってサンタがやってくるのですが、南半球のブラジルは今が夏の盛り、分厚い衣装を着たサンタが汗水流しながら子供たちの夢をはぐくむことになります。筆者も、暑いクリスマスと正月を過ごした経験がありますが、昼間、それも汗をかきかき衛生中継の紅白歌合戦を見たものです。
 ということでブラジルのサンタの話を一つ。サンパウロ新聞のコラムから。
 「クリスマスパーティーに、どこからともなく現れるサンタクロースのおじさん。子どもたちは抱きついたり、長いひげを「本物?」とひっぱったりと大人気。サンタが登場するだけで、パーティーの雰囲気は盛り上がる。実はこのサンタさん、タレント事務所に登録している季節限定の俳優なのだとか。普段はアポゼンタード(退職者)だが、この時期になると、パーティーに出没しては笑顔を振りまき、プレゼントを配って退散する。この30分足らずの「出演料」は平均400レアル(約20000円)。特に、立派な体格に加え、白くて長い本物のひげをたくわえた「俳優」は560レアル程度のギャラだとか。ちなみに、時刻が遅くなるほど出演料も高くなるという」
 白いひげを蓄えた退職者には、いい小遣い稼ぎになるようです。