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ホンジュラス、セラヤ大統領復職間近

 クーデターで国外追放されたホンジュラスのセラヤ大統領の復職について、米州機構のソリス労働長官とラゴス元事務局長は、同国首都テグシガルパでミチェレッティ暫定大統領と会談。その後の合同記者会見で、「暫定大統領は退任に合意し、辞職した」と語りました。これを受けて5日付のブラジルの各紙は、「きょう明日にでも新政権が樹立される可能性がある」と報じています。
 ホンジュラスは29日に大統領選を控えており、米州機構は、セラヤ大統領の任期が切れる来年1月27日までは、セラヤ氏が復職するか、ミチェレッティ氏との連立政権を樹立するのが望ましいとしていますが、ブラジルをはじめ、ボリビアベネズエラエクアドルニカラグア中南米諸国は、シャノン米国務次官(中南米担当)がCNNとのインタビューで語った「セラヤ氏の復職は選択肢の一つ」という意見に強く反発しています。
 中南米諸国は「セラヤ氏の復職は絶対」として、同政権以外は認めない姿勢を強調。ミチェレッティ氏に対しても、「(米州機構との合意は)懐柔戦術」とする懐疑的な目を向け、米国とは見解を異にしています。